共起語の意味から説明します。
共起とは、自然言語処理の分野において、任意の文書や文において、ある文字列とある文字列が同時に出現することである。 例えば、選挙に関する話題の中では、「選挙」という言葉と「出馬」という言葉などは、同時に出現する場合が比較的多い。
引用元: 共起とは - IT用語辞典 Weblio辞書
共起語は、文脈の中で言葉の意味を明確にしていく語句です。以前のGoogleは、テキスト分析するために関連語や共起語を見ていたと言われています。
近年、Googleが導入したアルゴリズム「パンダアップデート」や「ハミングバードアップデート」により、質の低いコンテンツが検索結果に表示されないようになり、検索ワードから検索ユーザーの意図を分析する技術が飛躍しています。
つまり、共起語をSEOのために意識する必要性は全くありません。特定のキーワードで上位表示にこだわるのではなく、ユーザーの求める情報を提供することにこだわることが重要です。
では、共起語を分析することは全く役に立たないのでしょうか?
共起語分析ツールでニーズを探る
共起語を視覚的に捉えることで、コンテンツで表現したいテーマ、ユーザーが求めている情報の傾向を把握することに役立ちます。
テキストマイニングツール
テキストマイニングツールとは、アンケートの自由回答を分析しキーワードの出現傾向や相関性を数値化することで、テキストに「隠れた」情報や特長を探し出すツールです。ここでは、無料のテキストマイニングツール userlocalをご紹介します。
userlocalには、無料機能として、テキストに含まれるワードをクラウド表記することができます。
- ワードクラウド:出現頻度の高い単語をマッピングする機能です。
- 文章解析:1つの文章を解析したり、2つの文章を比較することができます。
2つの文章を比較する機能を使うことで、他の記事とあなたの記事の違いを視覚的に把握することができます。
検索ワード:SEOキーワード で上位表示の記事を比較
参考例として、Google検索 SEOキーワードで上位表示される2つのコンテンツをuserlocalで分析しました。
上記のワードクラウドを見ると、どちらも共通して「キーワード」をテーマにしていることがわかりますが、Google検索1位のWebサイトの方がキーワードに関連した語句(設定、SEO、検索ボリュームや、ツール関連)が広く出現しています。
さらに特徴語マップを見ると、その違いが明確になります。
Google検索2位のWebサイトは、SEOキーワードの検索ボリュームに沿った選び方や意図などの考え方を整理した記事です。Google検索1位のWebサイトは、SEOキーワードの狙い方に加えツールで書き出すことをメインにした記事です。
以上の内容から、Googleは「SEOキーワード」という検索ワードを使うユーザーのニーズを、「上位表示させるためのキーワード探しの考え方とツール探し」であると捉えていることがわかります。
コンテンツSEOはユーザーのニーズを優先する
コンテンツSEOは、ユーザーが原因を知りたい、解決したい、願望を実現したいなどの欲求に応えることからアプローチします。ユーザーの興味・関心を満たしているコンテンツ、あなただけのオリジナルコンテンツは、Googleが推奨している「良質な記事」のコンセプトです。
共起語を意識してライティングするのではなく、ユーザーのニーズを知るための手がかりとして共起語分析ツールの活用をおすすめします。